代表取締役社長の和久礼次郎です。
2011年3月11日、巨大地震は突然やってきました。そして程なく大津波襲来、街をなぎ倒し、原発事故を引き起こしました。
私たち(東北小水力発電)は、未曾有の東日本大震災の惨状を目の当たりにし、いったい私たちに何ができるのか!と改めて自らに問い直しました。「汝(なんじ)、何のためにそこにありや」です。私たちは、東北復興のために何ができるのか?そして、私たちのふるさと東北を元気にするために何ができるのか?
私たちができることは、我々の特化した技術を生かした小水力発電システムを普及させることで貢献するしかありません。原点回帰、半世紀前日本には多くの水車が回る風景がありました。効率優先で原発・大型火力が建てられ、いつしか村々の水車(小水力)が消えました。
しかし、東北大震災や福島第一原発事故後、国内には安心・安全な再生可能エネルギー普及の期待が高まっております。我々が開発する小水力発電は、資源の乏しいわが国において貴重な純国産の再生可能エネルギーであり、系統安定に対する貢献等の優れた特質を有しており、エネルギーセキュリティ確保の面からも重要な役割を果たしています。また、国内に未開発の小水力発電適地が1,330万kW(原発13基分)もあり、今後、小水力発電の更なる普及や、高効率化・新技術による低コスト化等が必要となっております。
私たちは、コンピュータシミュレーションによるCFD〈3次元流れ解析〉技術活用で最高効率の小水力発電システムの開発を進めております。この世界トップレベルの技術を駆使して小水力発電所の新設、リニューアル、リパワーで「従来より高効率で総発電量を増加させて欲しい」というお客様の要望に答えて行きます。
私たち東北小水力発電は、今後もより良い小水力発電システムをより低コストで提供することにより、東北大震災からの復興に少しでも貢献できる企業を目指してチャレンジを続けます。